リニエプラッツ阿波座
作業療法士
アジア太平洋作業療法学会 保育所等訪問支援についての発表
こんにちは。リニエプラッツ阿波座、作業療法士の丸山です。
先日、北海道で開かれたアジア太平洋作業療法学会(APOTC:Asia Pacific Occupational Therapy Congress 2024)にて発表する貴重な経験を得ましたので、その経緯などをお話ししたいと思います。
アジア太平洋作業療法学会発表の経緯
1年半程前、保育所等訪問支援事業の主任を任されることになりました。
自分自身まだまだ経験不足を感じていましたが、一方で保育所等訪問支援事業に携わる職員や後進を引っ張っていかなくてはとの気負いも同時に感じていました。
開始されて10年ほどのまだ新しい制度であり、今後も伸び代を秘めた「保育所等訪問支援事業」を自分が自信を持ってリードしていくためには、保育所等訪問支援事業にはどのような能力が必要であるかを明らかにしたいと思いました。
幸いリニエLには小児分野の経験が30年以上となる貴重なエキスパート(熟練)療法士が3名もおります。
これは研究対象にするしかない!と思い、過去1年間の保育所等訪問支援報告書の分析と、3名それぞれにインタビューを実施しまとめました。
自分でも納得のいく内容に仕上がりました。
完成したものが『熟練療法士の報告書とインタビューから読み解く保育所等訪問支援事業に求められる能力とは』で、その年の社内学術集会にて発表の機会を得ました。
所属先のリニエプラッツ本町・阿波座だけでなく、東京や埼玉、山形の方からお声をかけていただき、人との繋がりが広がりました。
社内学術集会で頂いたご意見を元に改良したものを全国学会で発表しようと発表先を探していると、来年は北海道、しかもアジア太平洋作業療法学会と合同ということが分かりました。
実は、15年ほど前にカナダに留学したことがあり、細々と英会話を続けていたので国際学会には興味津々でした。
10年ほど前の国際OT学会でポスター発表をしたことがあったので、「次は口述発表に挑戦してみようかな?でも不安もあるなぁ」とその胸の内を社内で相談したところ「ぜひやりましょう!」と後押ししていただき、口述発表への決心がつきました。
アジア太平洋作業療法学会の発表当日
およそ1年の準備期間を経て、当日を迎えました。
社内の方々の応援もあり、張り切って檀上に上がると、「まだ少し早いです」と席に戻されたり、緊張のためレーザーポインターがどこを指しているか分からないぐらいぶるぶる震えるなど珍事件がありましたが、周りには堂々と英語で発表しているように映ったようです。(良かったです。)
質疑応答も自分では何を話しているかよく分かりませんでしたが、後から動画で振り返るとそれなりに応答できていました(笑)
終了後は、共同研究者や社内の方々、学会で再会した同窓生や元同僚などたくさんの方に声をかけていただき、1年かけてやってきたことが報われたような気がしました。
学会では、同じように保育所等訪問支援事業に携わり私と同じような課題を感じている方、小児分野で活躍されている方、ベテランから若手まで幅広い方と知り合うことができ、その場で貴重な情報交換ができました。
アジア太平洋作業療法学会のその後
北海道は食材の宝庫ですよね。
ジンギスカンから海鮮丼、すし、ざんぎ、味噌ラーメンなどなど北海道の食材を満喫。
盛りだくさんの日程だったため雪印パーラーのソフトクリームを食べ損ねたことは心残りですが(笑)
自己研鑽、人との繋がり、観光、そして胃袋...心身ともに満たされた国際学会参加でした。
皆さんも良かったら次回の学会、一緒に参加しませんか?
リニエプラッツ阿波座
作業療法士 丸山