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リニエ訪問看護ステーション岸和田

看護師

ポリファーマシーを考えて

皆さん、はじめまして。
かなえるリハビリ訪問看護ステーション岸和田所属、看護師の濱野と申します。
1月~2月と寒い時期が続き、泉州地域も雪に覆われて大変でしたが、その中でも岸和田スタッフは奮闘しています。
冬が大変苦手な私ですが、お鍋が好きなので温活意識を高めて冬を乗り越えていきたいと思っています。

さて、今回は、普段飲んでいるお薬について考えたいと思います。
日々訪問していると、様々な服薬を確認することが多いです。
ご利用者からは「薬があるから安心や」「いっぱい飲んでるから大変やわ」など様々な意見を聞きます。
病院勤務時代も、患者様の服薬は重要なものだと思っていました。(もちろん今も思っています)

その反面、
「この薬は〇〇さんにとって、本当にいるのだろうか??」
「副作用大丈夫やろか」
「薬多すぎへんかな、体にあってるんかな」
と思う時がありませんか?
そこが今回のポイントです!

皆さんは「ポリファーマシー」という言葉を聞いたことがありますか?
私が看護師として働く中でこの言葉を知ったのは、数年前のことです。
前職場で一緒に働いていたドクターが研修会で「ポリファーマシー」について話してくれました。
「Poly(たくさんの、複数の)+pharmacy(調剤)」
言いまとめると、害のある多剤服用を意味する言葉です。
必要以上の薬や不要な薬が処方されていることで、薬を飲んだ後に、時間的に服薬と関わりのある意図しない異常や副作用が原因で起こる怪我などのリスク増加に繋がる問題を指摘しています。
もちろん、治療に必要で適正な薬の数が複数になることもあるので、間違って認識してはいけないのが“その処方内容が適正かどうか”という点です。

「ポリファーマシー」の問題として考えたのが、昨年訪問でかかわっていたA様の出来事でした。
ある日、突然、それまで普通に摂取できていた食事や水分などをA様の身体が受け付けなくなったのです。
口に入れると、反射的に吐き気や嘔吐、口の苦さが生じ、その他にも不眠、不安の精神症状が悪化していきました。
主治医も特定できる原因はわからず、担当ケアマネも奮闘してくれて内科の精査もしましたが異常は見当たらず。
結果的に、心因性の可能性で精神科の病院に入院になりました。
しかし、入院先で、担当医から「薬を一旦全部やめます。それで調整を見直してみます」と言われて様子を見たところ、そこから症状が短期間で改善したのです。
A様は入院から1か月半で退院して自宅へ帰ることができ、元の生活に戻っています。

入院前のA様は睡眠薬や抗精神薬等、6種類以上の服薬を続けていらっしゃいました。
日本老年医学会が編集する「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」では、平均6種類以上の薬を服用している場合に、薬の副作用が原因で引き起こされる異常や怪我のリスクが増加しやすいと記載されています。
このように、高齢者のポリファーマシーは、時として日常生活にも影響を及ぼすこともあるのだとA様を通して考える機会になりました。

ポリファーマシー対策として
・処方する医師や医療関係者など多職種で情報を共有する
・かかりつけ薬局を作り、担当の薬剤師にフォローしてもらう
・お薬手帳の活用を促す …などが挙げられます。

療養生活を送る上で、服薬はとても重要なことだと思います。
ご利用者の皆様が安心して処方や服薬管理を受けられるよう、私たちも薬に目を向けて、「この服薬内容だったら安心ですよ」とサポートできたらいいなと思います。

かなえるリハビリ訪問看護ステーション岸和田 濱野