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共同広報推進室

共同広報推進室看護師

看護職を追う-ご利用者、ご家族の支援

みなさん、こんにちは!広報の新井です。
今回は、先日放送のあった「報道ランナー」の取材の裏側をご紹介します。

10月11日に関西テレビの「報道ランナー」という番組で、「介護者の離職」をテーマにした特集がありました。
番組では、家族の介護によって年間10万人もの人が離職せざるを得ない現状があるにも関わらず、十分なサポートもなく相談先もわからないという厳しい現実があることを伝えています。

今回、西淀川区にお住まいのご家庭の密着取材が行われていたのですが、そのご家庭への支援として、かなえるリハビリ訪問看護ステーショーン西淀川(現:リニエ訪問看護ステーション西淀川)の看護職 竹村さんの訪問の様子も取り上げられていました。
若年性アルツハイマーのご利用者のもとに訪問する竹村さんの関わりが、介護のためにお仕事を離れたご家族にとっても安心できる時間となり、活力になっているとのお話から取材のご依頼があったのです。

当日は、ご利用者のペースに合わせて明るく声を掛けながら入浴介助や整容を手伝い、ご家族の様々な気持ちに寄り添う竹村さんの姿が。

入浴後、髪を乾かそうとすると、ドライヤーに接続する櫛の部分がいつもある場所に見当たらず…
どうやらご本人がどこかに入れてしまったよう。
竹村さんがご本人に尋ねながら探すも、なかなか見つかりません。

結局、櫛の部分は見つからず、ドライヤーとブラシでご本人に髪を乾かしていただくことにしました。
ご自身の力でできることは必要以上に手伝わず、ゆっくり丁寧に促し、「もうできた」と途中で切り上げてしまって難しいところは竹村さんが部分的に手伝います。
ご本人と何度もやり取りしながら、ご本人の言動を見守る姿がありました。

そんな様子を見ながら、ご家族からは「この間はタンスからティッシュの中身だけ出てきたんです」、「(なくなった物を)見つけても1日3〜4回なくなるんです」とのお話もありました。
放映された場面の中にあった“ティッシュの箱がなくならない工夫”には、このような背景があったのでした。

取材後、少しお時間をいただけたのでご家族にお話を伺うと、葛藤やもどかしさをこぼされるとともにありがたいお言葉もいただきました。
ご利用者への直接的な介助によって介護負担が軽減されているということや、竹村さんにご自身の弱音を出せることで少しホッとできる時間でもあるともおっしゃっていました。

訪問看護の仕事は、ご利用者がご自宅で安心して自分らしい生活を続けられるようサポートをすることが第一ですが、ともに生活されているご家族を支えることにもつながるということを改めて感じられる出来事ではないでしょうか。

今回放送された内容は、関西テレビ「報道ランナー」のホームページにて掲載されています。
なかなか知られていない現状を我がごととして社会全体で考えていくためにも、皆さまぜひご覧いただければと思います。
●仕事と介護の両立難しく”介護離職者“年間10万人の厳しい現実 https://www.ktv.jp/news/feature/221011-4/

取材時の同席を快く受け入れてくださったご利用者、ご家族、テレビ局の皆さま、ありがとうございました。
今後も地域に貢献する療法士、看護師の姿を追いかけていきたいと思います!

共同広報推進室 新井