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リニエ訪問看護ステーション東淀川

理学療法士

在宅リハビリに臨む上で大切にしたいこと

こんにちは!理学療法士の浦です。
今年度も新しく始まり、気持ちを新たに仕事に臨もうと思っています。

前年度は色々と刺激を受けることがあり、記憶に新しいところでは、WBCでの日本代表の優勝にとても刺激を受けました。
今回のWBCで特に大活躍をした大谷選手は同い年で、高校時代から彼の活躍を見ていて、同世代の世界的な躍進には元気や勇気をもらいました(羽生結弦選手も同世代です)。
また、WBCだけでなく去年開催されたサッカーW杯をほとんどのご利用者の方々が視聴され、皆さまが元気をもらいリハビリにも意欲的に通り組まれている姿を見て、改めてスポーツの素晴らしさを感じさせられました!

私事ですが、リニエ訪問看護ステーションに入社して2年が経ち、今年度から3年目となりました。
以前は総合病院で4年間勤務しており、この2年間でやっと訪問看護というものに慣れたのかなと感じています。
病院ではリハビリとしての専門性を高めながら携わっていましたが、在宅での関わりとなってくると看護師や栄養士の目線での支援がとても大事だということに気付かされます。

例えば、リハビリ目的で転倒予防や痛みの改善を主にして関わっていても、栄養不良や急激な体調の悪化、ちょっとしたバイタルサインの変化から二次障害につながることがよくあります。
特に、食べられるのに食べたくない、トイレに行きたくなるから飲み物は飲みたくない、といった状況で栄養不良に陥る方は在宅の場面ではよく出会います。

私が担当しているご利用者の中には、ご家族の促しでは飲食が進まないといった方がいらっしゃいます。
その方のリハビリは転倒予防が主な目的ですが、栄養を摂取できていないので積極的な運動や身体機能へのアプローチは行えず、セラピストとして何が自分に出来るのだろうかと悩んだ時期がありました。
そこで、専門職としての固執した考えを一度置き、人としての関わりという意識で楽しく会話しながら食事を促してみると、楽しそうに飲食をしていただくことが出来ました。
そこからリハビリ時には毎回飲食を促していき、声掛けの仕方を工夫していくことで反応の違いが見られ、飲食にも僅かに意欲的になられていきました。

この経験を通し、人として関わることの大切さ、セラピストの一言一言には治療以上の可能性がある、ということを改めて感じることが出来ました。
また、はじめはリハビリと少し離れた関わり方をすることに戸惑いや悩み等がありましたが、日々変化されていくご利用者の姿やご家族からの感謝を受け、自分自身の役割を理解できたように感じました。

在宅リハビリを行う上で、まだまだ戸惑いや悩みを抱えることは多いですが、専門職として関わること以上に人として関わるといったことを大事にしていき、少しでも多くのニーズに応えていければと思っています。

理学療法士 浦