リニエ訪問看護ステーション東淀川
言語聴覚士
「オーラルフレイル」をご存知ですか?
皆さんこんにちは。
9月からリニエ訪問看護ステーション東淀川に入職しました。
言語聴覚士の山口です。
兵庫県出身です。
前職ではデイサービスでの機能訓練と歯科往診に携わっていました。
前職での経験を活かしながら、訪問のリハビリでもご利用者に寄り添って頑張ります。
オーラルフレイルとは
さて、皆様はオーラルフレイルという言葉はご存知でしょうか?
フレイルとは、少しの動作ですぐに疲れてしまったり、何かしようにもやる気が出ないなど、身体全体が弱ってしまった状態のことです。
介護が必要になる前段階ですが、オーラルフレイルはその一種です。
加齢に伴うお口の機能の低下により、
- 舌が回らなくて話しにくい
- 食べ物が噛みにくい
- 飲み込みづらい
などの症状がでてきます。
こういった症状をそのままにしておくとフレイルへと進んでしまい、栄養不足や全身の機能低下に繋がるリスクが高まります。
そのため、早い段階での対策やケアでお口の健康を維持することが近年注目されています。
オーラルフレイル予防法
お口の機能の低下には早い段階での予防対策が大切です。
そこで、自宅でも手軽に出来るお口周りの体操を、一部ご紹介させていただきます。
- お口周りの筋肉の運動
大きく口を開けて10秒開けたままにします。
これを1日5回×2セット行います。
次に唇をウの形にすぼめてからイーと横に引きます。
これを10回繰り返します。
次は頬の筋肉です。
頬をぷくっと膨らませた後、今度はすぼめます。
これも10回繰り返しましょう。 - 舌の運動
舌を上下左右にそれぞれ10回ずつ動かします。
最後に舌で唇を1周するように動かします。 - パタカラ体操
パタカラをそれぞれ5回×2セット声に出します。
ハキハキと発声することを意識するとより良いです。
オーラルフレイルのチェック方法
オーラルフレイルのチェックには「聖隷式嚥下質問紙」がよく用いられます。
15個の質問に回答することでお口の状態を簡単にチェックすることが可能で、認知症のある方でも薄紫色に塗りつぶされた10個の項目でチェックすることができます。
この質問紙で4点以上の場合、お口の機能が低下している疑いがあります。
身体の健康はまずお口からとも言われています。
日々を元気に過ごすためにも、是非一度、今回ご紹介した質問紙とお口の体操を試してみてはいかがでしょうか?
引用元:日医工 摂食嚥下障害Q&A 監修:浜松市リハビリテーション病院 病院長 藤島一郎
リニエ訪問看護ステーション東淀川
言語聴覚士 山口