リニエ訪問看護ステーション草津
看護師
はじめまして、リニエ訪問看護ステーション草津です!
こんにちは☀️
リニエ訪問看護ステーション草津の管理者 吉村です。
リニエ訪問看護ステーション草津は令和5年8月に開設し、現在、看護師3名・言語聴覚士1名・作業療法士1名が在籍しています。
訪問看護を行う中で困ったことや悩むことは、しばしばあります、、、
そのような時は、事業所で他のスタッフに相談して色んな視点から解決策を考えることができます。
過去には、ADL(日常生活動作)が全介助で、嚥下機能の低下によって、普通食を食べることに時間がかかり、食事の摂取量が少なくなってしまったご利用者がいらっしゃいました。
ご本人の食事の様子から、食事形態が合わなくなっているのだろうと推察しましたが、ご家族が懸命に介助をされている中、より適した方法をお伝えするにはどうすれば良いか悩むことがありました。
すぐに事業所で言語聴覚士に相談すると、食べやすいもの、食べにくいものを分かりやすくまとめたパンフレットがあることを教えてもらったため、訪問時にパンフレットを用いてご家族へお伝えすると、口頭でお話ししていた時よりもわかりやすかったようで、積極的に食事内容を変えてみる試みを始められました。
普通の硬さのお米だったものをおかゆにしたり、食べにくいお肉は細かく切ったり。
嚥下機能が低下すると、喉ごしの良いものが摂りやすくなるので、卵豆腐やヨーグルト、バナナなどをおすすめしました。
ご本人は言葉を発することが難しくなっていたのですが、アイコンタクトや表情で「いる」「いらない」を伝えてくださり、無理はせずに食べられそうな量を召し上がっていただきました。
フルーツやお刺身など、ご本人のお好きなものを口に入れたときは食事の進み具合が違い、美味しく食べていただいていることも伝わってきました。
ご家族の工夫のおかげで、ご本人も食べやすそうにしていらっしゃり、食事の摂取量も戻ってきましたし、ご家族もご本人の食事の状況を見て工夫の効果を実感されていたようでした。
「食事量の低下」1つにしても、食事形態、食事動作、姿勢、食事環境と様々な視点が必要であり、多職種で話し合うことで、それぞれの視点にお互いが気付くこともあります。
先日は、関係機関の管理栄養士の方に来ていただいて勉強会行ったり、作業療法士が看護師の訪問に同行して姿勢を見てくれたりと、ご利用者のために、事業所内外でもつながりを大事にしています。
リニエ訪問看護ステーション草津は、他職種で関わりながらご利用者にその人らしい生活を送っていただける支援ができる事業所でありたいと思います。
食べにくい食材には気をつけましょう!
パサパサしたもの
パン、カステラ、いも など
口の中の水分が食べ物に取られてしまいやすいです。
口の中でバラバラになり、まとまりにくいもの
ごはん、そぼろ、かまぼこ など
小麦粉や卵、マヨネーズなどで少しまとめられると飲み込みやすくなります。
口の中で張り付きやすいもの
のり、わかめ、青菜類 など
口の中や咽頭に張り付き、ムセたり詰まったりしてしまうことがあるので危険です。
さらさらした水分
水分、ジュース など
サラサラと流れが早い飲み物は誤嚥しやすくなります。
医師や看護師、言語聴覚士などと相談しながら、ご本人に適したとろみを見つけることが大切です。
嚥下の力が落ちてきたなと感じる場合は、食べにくい食材に気をつけながら美味しく安全に食事ができる方法を考えましょう!
リニエ訪問看護ステーション草津 管理者 吉村