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リニエプラッツ草津

保育士

職員研修とリニエプラッツ草津一周年

3、4月は出会いと別れの季節ですね。
寒かった日々もすぎ、桜が急いで咲きはじめました。

さて、リニエプラッツ草津では3月19日に新しい職員を迎え、3月末に新人職員とスタッフに向けて研修会を行いました。
テーマは「はじめのはじめ」。

今どきしょうがいじ児の母親物語』(ぶどう社)に掲載されている保護者の方が書かれた詩を主にして、保護者の方の気持ちに寄り添えているだろうか?耳を傾けているだろうか?ということを学びなおしました。
自分の子どもに障がいがあるかもしれないとわかったときの保護者の方の葛藤や苦悩とともに、かわいい子どもの寝顔から、障がいがあってもなくても命の質や重みが変わってはならない…という思いなどが伝わってきて、積極的に意見交換を行うことができました。

また、社会福祉の父、糸賀一雄氏の名言や近江学園とびわこ学園の紹介をしつつ、重度心身障害児の療育を通しての発達とは?ということにも着目し、少し学びを深めました。
発達とは、“〇〇ができるようになることと”いう「タテの発達」とともに、“豊かになる、応用ができるようになる”などの「ヨコの発達」と言われる考え方なども紹介することができました。
「〇歳には△ができるようにならないと!」と焦るかもしれませんが、できるようになるためにはそのことだけ練習したらよいわけではありません。
“〇〇ができるようになる“ためにはその壁を乗り越えるだけのエネルギーが必要です。
それが「新しい発達の原動力」(*)です。
日々のあそびの中で少し職員が意識して関わる、またおもちゃを工夫しアプローチするだけでも変わってきます。
そういったことを障がいのあるお子さまと関わる保育士、療法士ともに学びを深められるといいなと感じます。

また、リニエ訪問看護ステーション四ツ橋の松尾OTによる、移乗介助や姿勢変換などの役に立つハンドリング研修を行いました。
身体がどのような順序で動くのか、体重移動はどうなっているかなどを学べ、少ない力の誘導で身体が動き、自分の身体なのにとても不思議な気持ちになりました。

研修の際に「手元や身体の一部分をみるのではなく、身体全体を見ながら次の姿勢をイメージするように」と指導してもらいました。
視野を広く持ち、全体像を意識するのが大切とのこと。
その意識は、療育でも共通する部分を感じました。
サポートを受ける側もする側も身体に負担なく姿勢交換ができたらいいなと思います。

4月1日はリニエプラッツ草津が誕生して1年の記念すべき日でした。
子どもたちや保護者の方々、応援してくださっているみなさんに何か恩返しができれば!と思っていましたが、準備が間に合わず…そんな中、塩谷所長がお祝いのケーキを買ってきてくれました!
1年を思い返しながら、ケーキを食べました。


大変なことばかりでしたが、何よりも子どもたちの笑顔が私たちの喜びとなっています。
自己研鑽を重ねながら、職員のスキルアップを目指し、よりよい支援に努めたいと思います。
今後もリニエプラッツ草津をよろしくお願いいたします。

 

リニエプラッツ草津 前田

(*)参考文献:白石正久. 発達の扉(上)子どもの発達と道すじ. かもがわ出版 , 1994