リニエ訪問看護ステーション河内長野サテライト富田林
理学療法士
リハビリの力で再び輝く未来へ
こんにちは。
リニエ訪問看護ステーション河内長野サテライト富田林所属、理学療法士の岸本です。
「リニエおたより5月号河内長野版」にて、私が担当するご利用者K様へ取材のご協力をいただきました。
K様との出会いは、共通のケアマネジャーからのご紹介がきっかけでした。
K様は3年前に脳梗塞を発症し、左半身にマヒを伴っています。
当初、病院で立ち上がることができず、平行棒内も片道しか歩けない状態でした。
しかし、退院前のカンファレンスでその様子を見たときに、もっと寄り添ったリハビリを行えば、
必ず良くなると思えました。
まず、週2回のリハビリを組み、左側への意識を高めるトレーニングを行いました。
左手の指は使わないでいると拘縮するリスクがあったため、左手や指を握る練習をご家族と一緒に毎日続けてもらうようお伝えしました。
また、足の筋力が比較的強かったため、筋トレを通じて立ち上がりや移乗、杖歩行の方法を教え、日常生活動作の再獲得を目指しました。
これらの指導と注意点を丁寧に説明し、K様の回復を願う気持ちを伝え、
ご家族を巻き込んで取り組んだ結果、左手は筒握りができるようになり、リモコンを持ったり手すりを把持したりできるようになりました。
左足も使えるようになり、介入後1ヶ月で車椅子からの移乗やトイレへの乗り移りが手すりを使えば一人でできるようになり、3ヶ月後には杖歩行で近位見守りにて50m程度歩けるようになりました。
リハビル中は、K様はご家族のサポートもあり、根気強く取り組んでくれました。
その情熱は今でも忘れません。
リハビリを開始してから約3年が経ち、現在は現能力の維持を続けています。
リハビリでは現状維持と向上心が非常に大切です。何もしなければ、状況は悪化する一方です。
悪化を防ぐためにも、継続したリハビリが必要です。
これからは積極的に外出し、趣味であるガーデニングにも専念してほしいと思っています。
今後もK様をサポートしながら、一緒にさまざまなことに取り組んでいけるよう、
私の役目を果たしていきたいと思います。
リニエ訪問看護ステーション河内長野サテライト富田林
理学療法士
岸本 基