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共同広報推進室

共同広報推進室

目標を見つけるお手伝い

面性のある『理学療法士』

こんにちは、株式会社リニエLの広報課 課長の川口です。


先日、大阪南部の泉佐野市にある「リニエ訪問看護ステーション泉佐野」に行ってきました。

泉佐野市は歴史と自然に恵まれ、人々の温かさが息づく素晴らしい街です。

人口は約10万人。
世界へとつながる「関西国際空港」があり、日本のタオル産業発祥の地としても知られています。



今回、「リニエ訪問看護ステーション泉佐野」の土井PT(理学療法士)のブログをきっかけに、広報として新たな発見があると感じ、土井PTに同行してリハビリやご利用者との関わり方を学ぶことにしました。



土井PTは以前、整形のクリニックで勤務していましたが、患者さんの日常生活を支援することに関心を持ち、訪問看護の分野に転身されました。現在、在宅支援の重要性を実感されてながら日々の訪問に取り組まれています。



見た目はフレッシュで、親しみやすさや柔軟さがあるのに、内面的にはしっかり経験が詰まっていて頼れる存在。二面性のあるキャラクターでとても魅力的な方です。

神経難病『進行性核上性麻痺』

今回、訪問させていただいたのは、4年前に神経難病「進行性核上性麻痺」を発症されたH様です。

進行性核上性麻痺とは、歩行障害や眼球運動障害、言語障害などを引き起こす難病です。

初期症状として、転びやすさや話しにくさを感じ、自宅で転倒することが多くなったため、ケアマネジャーを通して依頼いただいたそうです。



リハビリテーションの目的は、障がいや機能低下があっても、その人が可能な限り自分らしい生活を送れるように支援することです。
具体的には、身体機能の回復と維持、日常生活動作(ADL)の改善などになります。



また、身体機能の回復だけでなく、
社会復帰・職場復帰、生活の質(QOL)の向上など、心理的なサポートや社会的な適応能力の向上も目指します。




H様は日常生活での様々なサポートが必要となり、筋力維持やバランス訓練。
また手足の関節拘縮を予防するためのリハビリテーションを受けていただいています。



他にも作業療法士によるご自宅での移動や入浴時の環境設定の工夫、
言語聴覚士による嚥下体操や発声訓練など、多職種で連携してH様の日常生活をサポートしています。


また週1回、私たちが運営する神経難病特化型の通所サービス「PD特化型リニエデイサービス泉佐野」を併用でご利用されています。



生活の質(QOL)を向上

H様は会社経営をされていましたが、ご病気で引退を余儀なくされました。

「以前は社交的だったのに、今は家にこもりがちになってしまって」と奥様。



長年営んでこられた会社を病気のために引退せざるを得なくなったこと、そして生活環境や役割が大きく変わったことによる

H様の孤独感や喪失感は、私の想像以上に大きいものだと感じました。



土井PTは、生活の質(QOL)を向上させるためのアプローチとして、「外出」という目標を設定されています。


筋力維持やバランス訓練を通じて身体機能の回復と維持をサポートしながら、「外出」を通じて社会とのつながりを取り戻し、H様の心を支えたいと考えているとのこと。



「社会とのつながりは、生活の目標を見つける上で非常に重要です。人は他者との交流や活動を通じて、新しい視点やインスピレーションを得ます。その中で、自分の目標や価値を見出すことが多いです」と土井PTは話してくれました。

その人の目標を見つけるお手伝い

今回、土井PTの訪問に同行し、ご利用者に寄り添って真摯に向き合う姿に感銘を受けました。

目標を持つことが重要とされがちですが、「自分は何を目指しているのか」「何に情熱を感じるのか」が分からない方も多くおられます。そのような方に対して、私たち(リニエ)の役割は「目標を押し付けること」ではなく、その人が自分らしい目標を見つけるお手伝いをすることなのだと、あらためて思いました。

H様が「外出」される際には、ブログの続きを書かせてもらい、
目標に向かう姿や、外出の楽しさを伝えることで、同じような境遇の方々にも希望を届けたいと思います。


広報課 課長 川口