リニエプラッツ阿波座
作業療法士児童指導員
子どもたちの発案から実現したババぬき大会
皆様こんにちは。リニエプラッツ阿波座です。
ご利用児Aさんからプログラムの提案
リニエプラッツ阿波座では、毎月のプログラムを子どもたちが多数決で決めています。
多数決にする候補は毎回スタッフが用意しているのですが、ある日のこと。
金曜日のご利用児Aさんから「プログラムでババぬき大会やりたい!多数決の候補に入れて!」と申し出がありました。
「どんなルールで進めるの?」とスタッフが尋ねると、しっかり考えを持って準備していて、最終的には表彰することまで説明してくれました。
Aさんは新聞係(リニエプラッツ阿波座のクラスの係り活動)だったので、「あわざ新聞にも載せたいねん!!」と意気込んでいました。
その月のプログラム候補に、『ババぬき大会』を追加すると、それだけで大喜び。
多数決当日もみんなに力説したおかげで賛成多数、無事ババぬき大会が決行されることになりました。
ババぬき大会当日
司会進行はAさん。
3人ずつ3グループに分かれ、1~3位を決めます。
その後、それぞれの1位、2位、3位が集まり、もう1勝負して、優勝から9位までを順位付けするというルールでした。
ご利用児で足りない人数はスタッフに入ってもらうこともAさんが決めて、スタートしました。
ババ抜きは、『同じ数字をそろえて出す』というシンプルなルールです。
普段トランプに馴染みのない子も、スタッフが見えるようにカードを広げたりと、お手伝いのみでも参加できました。
ババが動く度に皆で喜んだり、嫌がったり、楽しい雰囲気で進みました。


『負ける』ことに抵抗があり最初は「参加しない」と言っていた子もいましたが、「スタッフが一緒に手伝ってくれるなら頑張ってみる」と、最終的にはご利用児全員が参加できました。

優勝したのは、Bさん。
普段、あまり目立つのが好きではない子でしたが、表彰されてとても嬉しそうでした。
新聞係のAさんは、大会が終わった後すぐに新聞を書き上げて印刷。
嬉しそうにみんなに配っていました。

発案者のAさんはもちろん、周りの子たちもスタッフも達成感でいっぱい。
全員が楽しめた療育となりました。
自主的な発信を実現すること
子どもたちからの発信で、新たなプログラムに挑戦できました!
「次はウノ大会がしたいな~、でもウノのルールは難しいかなぁ~」と次のことを考えるきっかけにもなり、子どもたちの成長を感じられた出来事でした。
自主自立ですね!
春からの新たなクラス・新たな仲間でも、たくさんの取り組みが作り出せることを楽しみにしています。