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リニエ訪問看護ステーションキッズ世田谷

理学療法士

【研修参加報告】若手療法士のための小児呼吸支援セミナー

こんにちは。リニエ訪問看護ステーション キッズ世田谷の理学療法士の村田です。

今回、東京都理学療法士協会 小児福祉部主催のセミナー「若手療法士のための子どもたちの呼吸支援の基本」に、参加者としては木村PTが、そして私は運営スタッフとして携わりました。

セミナー概要

本セミナーは、若手理学療法士を対象に、小児の呼吸支援に必要な基礎知識と実践スキルを学ぶことを目的として開催され、プログラムは以下のような構成でした。

・正常な呼吸と小児特有の病態の基礎知識

・臨床における呼吸評価のポイント

・呼吸理学療法の実技(ポジショニング、呼吸介助)

・事例検討を通じたグループディスカッション

小児特有の病態の基礎知識

小児は成人とは異なる特徴を持っており、特に医療的ケア児や肢体不自由児では呼吸機能に課題を抱えるケースが多くあります。

例えば、

・気道が狭く閉塞しやすい

・呼吸筋が未熟で疲労しやすい

・姿勢保持が難しく、換気効率が低下しやすい

といった特徴が挙げられます。

さらに、人工呼吸器を使用する児も増えており、機器管理とあわせた呼吸支援の知識が不可欠です。

ポジショニングや呼吸介助とは?その意義は?

呼吸理学療法の中でも、ポジショニングと呼吸介助は、医療的ケア児や肢体不自由児にとって生活の質を大きく左右する支援となります。

①ポジショニング
体位を工夫して換気効率を高め、分泌物の排出を促す方法。人工呼吸器を使用している場合でも、姿勢の調整が痰の喀出や呼吸の安定につながります。

②呼吸介助
セラピストが胸郭や腹部に手を添えて呼吸を助ける技術。痰の排出を促進し、肺の換気を改善する効果があり、日常生活動作の安全性向上にもつながります。

こうした支援は、在宅療養や通所施設などで子どもと家族が安心して生活するうえで欠かせません。

木村PTからの感想

今回の研修を通じて、呼吸に関する基礎的な知識から応用的な内容まで幅広く学び直すことができました。特に、呼吸介助やポジショニングの実技は、臨床現場での実践に直結する学びになりました。

運営に携わって

私自身は運営スタッフとしてセミナーに関わることで、参加者の学びを支援する立場から研修全体を俯瞰することができました。若手療法士が活発に意見交換を行う姿を見られて嬉しかったです。

まとめ

小児の呼吸支援は、医療的ケア児や肢体不自由児、人工呼吸器を使用する児など、多様な子どもたちにとって重要なケアの一つです。

今回のようなセミナーを通じて若手療法士が学びを深めることは、現場の支援の質を高め、子どもとご家族の安心につながります。

今後もキッズ世田谷は、研修や運営に積極的に関わりながら、子どもたちとご家族を支える理学療法を実践してまいります。

興味をもった方へ

この記事を読んで、小児分野や訪問リハビリに興味を持たれた方がいらっしゃれば、

見学や訪問同行など、ぜひお気軽にお問い合わせください。

▶ 多職種でのチーム支援に興味がある方

▶ 病院や施設で「このお子さんは家ではどんな生活をしているんだろう」と思ったことのある方

▶ 地域活動や新しい取り組みに挑戦してみたい方

キッズ世田谷の現場で、私たちや子どもたちと一緒に「できた!」を喜び合いませんか。

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▶Instagram:https://www.instagram.com/linie_kids_setagaya/

リニエ訪問看護ステーション キッズ世田谷

理学療法士 村田