講演情報
「第59回日本作業療法学会」・「第13回起業・経営OTサミット」に参加しました
令和7年11月7日〜9日にサンポートホール高松、かがわ国際会議場、あなぶきアリーナ香川にて「第59回日本作業療法学会」が開催され、リニエグループからも講師や発表にて多数の社員が参加しました。

今学会のテーマは「作業療法の価値を高めるエビデンスの創出」。
日々の臨床における効果的な実践や将来の対象者やご家族の幸福につながるよう、作業療法の価値を今よりもさらに高めエビデンスを発信していくことが求められます。
3日間にわたる学会では、弊グループの役員・社員が各所で活躍。
日本作業療法士協会 副会長を務めるリニエR取締役の作業療法士 竹中 佐江子が「新しい生涯学習制度を活用しよう!ー選ばれる作業療法士になるためにー」をテーマに教育セミナーを行い、作業療法の実践領域の拡大や働く環境、ライフスタイルの多様化に合わせて2019年より日本作業療法士協会で検討を重ねられた学びの仕組みを解説しました。
また、日本作業療法士協会 理事及びリニエL取締役の作業療法士 関本 充史が「訪問における作業療法の真髄」として、対象者本人にとって意味のある生活行為を再び実現可能にするための物理的環境や人的環境での包括的アプローチの重要性を説き、生活の場で直接アプローチできるという強みを最大限に活かし、対象者が主体的に自らの生活を紡いでいくプロセスの支援こそが訪問における作業療法の真髄であることを述べました。
各専門分野においては、グループより7名の作業療法士が発表を行いました。
| 分野 | タイトル | 発表者 |
| 発達障害 | 児童相談所の作業療法士の意識と役割に関する調査〜3名のインタビュー分析〜 | 株式会社リニエR サポート本部人材育成推進課 平野萌 |
| 発達障害 | 作業療法士による学童保育コンサルテーションにおける支援ニーズ〜指導員へのインタビュー調査より〜 | 株式会社リニエR 子ども未来事業本部, リニエプラッツ二子玉川 八重樫貴之 |
| 発達障害 | 医療的ケア児など多様な障がい児の療育を行う施設での作業療法的アプローチ | リニエプラッツ板橋 結城七香 |
| 発達障害 | 作業療法士の関わりがダウン症児を育てる母親の愛着形成に与える影響〜在宅支援の視点からの質的分析〜 | リニエ訪問看護ステーション泉佐野 泉浦文哉 |
| 発達障害 | 非定型発達や困難を抱える子どもとその家族を支援する地域資源の把握 | リニエプラッツかみのやま, 山形県立保健医療大学大学院 加勢泰庸 |
| 地域 | トイレ動作獲得により、社会参加の意欲が高まった脳梗塞後の一症例 | リニエ訪問看護ステーション四ツ橋 中尾颯 |
| 地域 | 訪問作業療法の初回訪問における臨床推論とその差異についての検討〜経験分野と臨床経験年数による違いから〜 | リニエ訪問看護ステーション四ツ橋 芹野惇弘 |





また、11月8日にはレクザムホールにて「作業療法×テクノロジー」をテーマに「第13回 起業・経営OTサミット in香川」が開催され、作業療法士のみならず経営に携わる社員も含めて参加いたしました。
OTサミットは、弊社の代表取締役である青山と谷が設立初期から携わり、作業療法の高い職業倫理の確立と作業療法士の社会的地位の向上を目指して発足した一般社団法人OTイノベーション機構 あからんの主催による学びの場です。
在宅生活でのIoT(モノのインターネット)を活用した支援事例や、リハビリとテクノロジーを掛け合わせたリハビリテックの視点から医療介護分野の人手不足に対する改善策などの紹介のほか、弊グループ株式会社三輪書店より代表取締役の青山 智が座長を務め、起業や経営、テクノロジー、研究など各分野の第一線で活躍されている方々との座談会も開催されました。
精神的な不調を抱えながら従事することによる損失、不登校の現状と課題、作業療法士に求められる組織の役割と専門性の追求など多様なテーマでご講義いただき、これからの時代に求められる新たな視点やスキルについて学びを深めました。

