「第11回日本小児診療多職種学会」に参加しました
共同広報推進室
「第11回日本小児診療多職種学会」に参加しました
令和7年3月8日・9日に広島国際会議場にて開催された「第11回日本小児診療多職種学会」において、弊グループからも座長やランチョンセミナー、ブース設置等で参加させていただきました。

日本小児診療多職種学会とは
主催である日本小児診療多職種学会は、「日本小児診療多職種研究会」 として2011年に倉重こどもクリニックの倉重弘氏が発起人となり、北九州市立八幡病院前院長の故 市川光太郎先生の名付けの元、発足されました。
同年に第1回研究会を開催され、こどもに関わる医療・教育・福祉・行政の各分野の幅広い専門家たちが集う新たな学びの場として、回を重ねて来られました。
活動のさらなる充実と継続的な発展を目指し、2024年7月には一般社団法人 日本小児多職種学会として多職種の連携を深めていらっしゃいます。
学会プログラム
2日間にわたる学会では、医療、福祉の専門職に限らず、当事者や保護者など幅広く、600名を超える参加者となったそうです。
「子(個)を輝かせるために〜多職種連携の再考と再構〜」と題し、口述発表やポスター発表では「多職種支援」「発達障害」「小児外科/耳鼻科/歯科」「在宅・医療的ケア」などその他にもさまざまなテーマで、障がいのあるお子さまへの支援や成長に携わる研究発表が行われました。
また、発達障がいと診断された当事者による講演も催され、幼少期に感じていたこと、大人になった今言えることなどをお話しくださいました。
落ち着かないときってどんな感じ?という問いには、
・ムズムズ、外に出たくなる。本当に足が正座したときのピリピリしたような感じ。
・トゲトゲのボールを握って刺激を変えていた。
・止まったら死んでしまうのではと思うほど動きたい気持ち。
という振り返りや
あなたはどうしたいの?と聞かれても、自分の気持ちがわからなかったり、固まったりしてしまうこと、
固まってしまうときはどうしてもらったら良かった?との質問には、
・今、あなたはどう思っている?と自分の気持ちを尋ねてもらえると動き出せたのではと思う。
・自分の気持ちを把握できてなかったことが困ってたのかも。
というリアルな声をお聞きすることができました。
多くの支援者は、困っている子どもたちのことを理解し、少しでも力になりたいという思いで関わっているはずです。
ただ、支援者だけの視点で良かれと思ってしていることが、実は当事者である子どもたちにとっては困ってしまう場面を生み出しているということもあるかもしれません。
自分たちの関わりを過信せず、一人ひとりをしっかりと見つめ、今どんなことを考えているのか、どんなことを伝えようとしているのかを推測しながら、表現を引き出していくということが大切だろうと感じます。
一歩立ち止まって、自分自身の関わりを振り返るという機会にもつながったのではないかと思います。
今学会で学んだことは、各事業所での支援にぜひ活かしてまいります。





第12回日本小児診療多職種学会開催に向けて
「第11回日本小児診療多職種学会」は株式会社奏音 代表取締役森川さまをはじめ、奏音のスタッフの皆さまが中心となり、ご盛会を納められました。
来年開催される「第12回日本小児診療多職種学会」では、「その子の小さな手に大きな未来を〜子どもたちと共に創る社会へ〜」と題し、リニエR取締役の作業療法士 竹中が会頭を務めます。
ホームページやSNSも開設し、学会開催の周知へ動き出しています。
ぜひ、多くの方々にご参加いただけますよう、盛り立ててまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
「第12回日本小児診療多職種学会」
日時:2026年2月7日〜2月8日
会場:やまぎん県民ホール(〒990-0828 山形県山形市双葉町1丁目2−38)
会頭:竹中 佐江子(株式会社リニエR取締役)
副会頭:松田 友美(山形大学大学院医学系研究科 医学部看護学科 地域看護学講座 教授)
加勢 泰庸(株式会社リニエR山形県統括責任者)
赤塚 郁奈(リニエプラッツ山形 管理者)
広報推進課 米澤