リニエ訪問看護ステーション枚方サテライト大東
理学療法士
日々の姿勢が身体を変える〜こわばりや痛みを防ぐために~
こんにちは!
リニエ訪問看護ステーション枚方サテライト大東、理学療法士の相原です。
季節の変わり目や夏の猛暑が続くと、運動不足で身体が重く感じたり関節のこわばりを意識する方も多いかもしれません。
また、気がつかないうちに同じ姿勢を続けてしまい、肩や腰、手足に負担がたまってしまいます。
私は訪問リハビリで多くの方とお会いしますが、年齢や健康状態にかかわらず「姿勢の崩れ」が不調の原因になっている場面をたくさん見てきました。
日々の姿勢を少し整えるだけで、痛みやこわばりが和らぎ、動きが軽くなる方も少なくありません。
今回は、日常の中でできる工夫をいくつかご紹介します。
姿勢と身体の関係
私たちの身体は、重力の中でバランスを保ちながら動いています。
しかし、長時間同じ姿勢を続けたり、バランスが崩れた姿勢を取り続けたりすると、特定の筋肉や関節に負担が集中します。
その負担は筋肉を硬くし、血流を妨げ、こわばりや痛みを招く原因になります。
肩こりがひどい方を例に挙げます。
椅子に腰かけ頭を前に出し顎を突き出したような姿勢を普段から取っていると、首筋の筋肉や肩をすくめる筋肉が常に働いてしまいます。
すると当然、筋肉が硬くなり、血流が滞ることで痛みや疲労を感じるという仕組みです。
膝痛にお悩みの方も同じです。
椅子に浅く腰掛けて骨盤が倒れた姿勢でテレビを見ると、骨盤が倒れた状態で筋肉が硬くなります。
そういった状態が続くと、立ち上がったときに骨盤や背中が起きてこず、結果膝が伸びません。
そのため、関節や筋肉への負担が大きくなって痛みが引き起こされることも考えられます。
姿勢を整えるための小さな工夫
座る際のコツをご紹介します。
- 深く腰掛け、骨盤を立て、背もたれに軽くもたれます。
- 足の裏全面をしっかり床につけます。
- 30〜60分に一度は、立って背筋を伸ばしたりねじったりして疲労をリセット
姿勢は自分では気づきにくいものです。
家族や周囲の力も借りましょう。
訪問先でも、ご家族が「ちょっと背中が丸まってきたね」と声をかけたり、クッションの位置を直したりするだけで、その後の過ごしやすさが変わる場面をよく見ます。
姿勢を良くする意外な小技
意外と効果的なのが、家族や友人が良い姿勢で過ごせているのを見かけたら皆で褒め合うことです。
人間の脳は、褒められると成功体験と認識し、その行動を強化させていきます。
つまり、褒め合うことで姿勢が良くなる可能性があります。
良い姿勢は、特別な運動や道具がなくても今日から始められる、「健康の土台」です。
背筋を少し伸ばす、座り方を意識する――そんな小さな積み重ねが、将来の動きやすい身体を守ります。
毎日の中で「ちょっと姿勢を整えてみよう」と思えたら、それがもう第一歩です。
一緒に健康の土台を整えていきましょう!
リニエ訪問看護ステーション枚方サテライト大東
理学療法士 相原