求人情報サイト
  • top
  • Blog
  • 【リニエ学校支援】「わかっているのにやらない子」へ

リニエプラッツ二子玉川

作業療法士

【リニエ学校支援】「わかっているのにやらない子」へ

保育所等訪問支援で見えてきたこと

新学期になると、こんな様子はありませんか?

・説明は聞いているのに動き出さない

・「わかってる」と言うのにやらない

・何度も声をかけると不機嫌になる

「やる気がないのかな?」
「サボっているのかな?」

そう見えてしまう場面です。

今回は、保育所等訪問支援で小学校に伺った際の事例をもとにお話しします。
学校での様子小学校中学年の男の子。

授業中、一斉指示が出ると、周囲の子はノートを開いて書き始めます。

しかしこの子は、

・手が止まったまま

・周りを見ている

・先生に声をかけられてから動き出す

という様子が見られていました。

先生からは、「わかっているのにやらないんです」というご相談でした
本当に「やらない」のでしょうか?
行動だけを見ると、「やらない」に見えます。

ですが、少し視点を変えてみると違う見え方になります。

「わかっている」けど「動き出せない」

この子に起きていたのは、

「わかっている」けど「動き出せない」状態

でした。
なぜ動き出せないのか?
背景にはいくつかの要因があります。

・情報を一度に処理しきれない
一斉指示は、「聞く・理解する・準備する・始める」を同時に求められます。
これが負担になっていました。

・最初の一歩がわかりにくい「ノートに書いて」と言われても、

・どこに書くのか
・何から書くのかが曖昧なまま止まってしまいます。

・周りを見て合わせようとしている自分で確信が持てないため、
「他の子の様子を見てから動く」という行動になっていました。

実際に行った支援ポイントはシンプルです。

「最初の一歩をはっきりさせる」

① 個別にスタートを伝える
全体指示のあとに、
「ここに日付を書こう」
「1行目からでいいよ」
と最初の行動だけを伝えました。

② 視覚的に示す
ノートの書き出し位置や見本を見せることで、
「どう始めればいいか」を見えるようにしました。

③ 待つ時間をつくる
すぐに次の指示を出すのではなく、
「自分で動き出す時間」を少し確保しました。
変化はあったのか?
支援を行うことで、

・動き出しが早くなる
・声かけの回数が減る
・周囲を見て止まる時間が減る

といった変化が見られました。

“やらない”のではなく、“やりにくさがある”

「やらない」のではなく「できない形がある」
今回のケースから見えてきたのは、

“やらない”のではなく、“やりにくさがある”
ということです。
まとめ
「わかっているのにやらない子」への支援は、

・最初の一歩を具体的にする
・視覚的にわかるようにする
・動き出す時間を確保する

この3つが大切です。

行動だけを見ると「問題」に見えることも、
背景を知ると「支援のヒント」に変わります。

関わり方を少し変えるだけで、
子どもの動き出しは大きく変わります。

作業療法士 八重樫 貴之

◼️八重樫OT スレッズ
https://www.threads.com/@ot_ya