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リニエ訪問看護ステーション岸和田

理学療法士

リハ栄養と自助具について

皆様こんにちは!リニエ訪問看護ステーション岸和田の理学療法士 濱です。

まずは簡単に自己紹介させていただきます。 

自己紹介

私はこれまで回復期リハビリテーション病院で約5年間勤務し、昨年5月よりリニエ訪問看護ステーション岸和田に仲間入りをさせていただきました。

入職から1年超、所長や先輩の皆さんに支えられて駆け抜けてきました。
改めて、感謝の気持ちでいっぱいです。

少しずつ訪問の現場にも慣れてきたところで、今回、リハ栄養と自助具についてご紹介します。

リハビリテーション栄養について

病院勤務時代、リハビリの効果が得られにくいと感じる場面がありました。
振り返ると、栄養状態の評価や支援が不十分だったことに気づき、そこから栄養への関心が高まりました。

そういった経緯から栄養の研修会や学会に参加し、リハビリテーション栄養指導士の資格を取得しました。

リハ栄養の視点についてお伝えします。

  • 評価
    ・食事内容・形態・環境の確認
    ・食事量・体重変化・筋肉量の把握
    ・疾患・活動量をふまえたエネルギー評価
  • 目標設定
    ・栄養状態、生活の予後予測
  • 介入
    ・食事内容や栄養補助食品の活用など助言
    ・摂取量・活動量に応じた運動負荷調整や助言
  • モニタリングと再評価

病院は同じ空間に多職種がいるため、情報共有や相談がしやすい環境ですが、在宅は基本的に専門職(看護師や理学療法士など)が単独で訪問します。
そのため、看護やリハビリといった自分自身の専門分野に限定された視点だけでなく、栄養状態の評価や予測、食事内容・活動量といった、全般的な助言も含めた支援が求められると感じています。
その方の価値観や嗜好、性格・趣味などを尊重した支援ももちろん大切です。

リニエ訪問看護ステーション岸和田には管理栄養士やST(言語聴覚士)が在籍しており、デイサービスも併設されています。
情報共有や相談をし、事業所メンバーと一緒に考えながら、支援に取り組んでいます。

訪問する先では、普段から雑談などもさせていただきつつ、楽しく支援させていただいております(笑)

自助具で『できる』を増やす

私が最近実際に作成した自助具をいくつかご紹介させていただきます。
ご存知の方も多いかと思いますが、自助具は既製品の福祉用具より低コストで、作成も簡単です。

今回使用した材料は全て100円ショップ、作成時間は20〜30分ほどでした!

■ソックスエイド(靴下を履く自助具)
腰痛や股関節の可動域制限があり、靴下の着用が困難なご利用者向けに作成しました。
→ まな板シート+紐でできます。

■片麻痺用の爪切り
片麻痺で非麻痺側の爪切りが難しいご利用者向けに作成しました。
→ 台はスポンジブロック、グリップはおゆプラ(熱湯で形が変化できる粘土)です。

おゆプラは、箸やスプーンの滑り止めとして活用したり、柄を太くするのに使うなど、自助具を作る際には大活躍する品です(笑)

その他にも…

百円ショップでペットボトルの蓋が楽に片手でも開けられるような商品などもあります。

私自身、自助具に関する知識や経験はまだ十分とは言えませんが、在宅で生活されているご利用者の『いま困っていること』に対して、少しでも解決につながる支援ができるよう、試行錯誤しながら取り組んでいます。

最後に

リハ栄養の視点や自助具について、皆様の訪問に役立てることができれば大変うれしいです。

読んでいただき、ありがとうございました。

リニエ訪問看護ステーション岸和田 
理学療法士 濱