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【対談レポート】コロラド州立大学からゲストが来訪!日米・中東の「子どもへの支援とリハビリ」最前線 | 【ひょっこり広報#02】

共同広報推進室

【対談レポート】コロラド州立大学からゲストが来訪!日米・中東の「子どもへの支援とリハビリ」最前線 | 【ひょっこり広報#02】

こんにちは!リニエR広報、安川です。今回は、当社の作業療法士であり取締役の竹中OTが、アメリカ・Colorado State University(以下、CSU)からお迎えした素晴らしいゲストの皆さんと行った国際対談の様子をお届けします。

今回の対談メンバー

  • Andrew Persch氏,PhD, OTR/L,BCP,FAOTA,Associate Professor 写真左から2番目
  • Mutrik M. Alajmi氏,PhD,OTR/L(サウジアラビア出身 )写真右から2番目
  • 竹中 佐江子(当社 取締役・作業療法士 / 山形県立保健医療大学 博士後期課程)
  • 佐藤 翔太(当社 理学療法士 / リニエプラッツ台東 所長)

【対談のきっかけ】

竹中OTが博士後期課程で在籍する山形県立保健医療大学と、アメリカのコロラド州立大学(CSU)は長年にわたり学術交流や相互の交換留学を実施してきた姉妹校です。CSUは研究・教育の両面で世界的に高い評価を受けており、特に作業療法(OT)プログラムにおいては全米トップクラスの最高峰として知られ、レベルの高い先端的な研究や国際的な臨床イノベーションの牽引役となっています。

毎年相互に交換留学を行っており、今年3月には竹中OTがCSUを訪問。今回はその繋がりからゲストをお迎えし、日米・中東における小児リハビリテーションや支援の現状について熱い議論が交わされました!

リニエが目指す「子どもとご家族へのチーム支援」

まずは竹中OTと佐藤所長から、当社の小児向け事業について紹介しました。

訪問看護・リハビリ:ご自宅を訪問し、日常生活のケアやリハビリを実施。看護師(Ns)と連携して「たんの吸引」などの医療的ケアや移動時の安全確保も行います。
児童発達支援・放課後等デイサービス(リニエプラッツ):集団での関わりを通じた発達支援。
学校や現場への支援(School OT活動):学校現場での教育支援。

ご家族に安心と休息を。「レスパイトキャンプ」の取り組み

特にゲストの関心を集めたのが、医療的ケアが必要なお子さまとそのご家族を対象とした「レスパイト(休息)キャンプ」です。当社では「子ども未来療育キャンプ」と称し、今年の9月25日に1泊2日間実施されました。キャンプのレポートもブログにアップしてあるので、ぜひご覧ください!(参照: 第4回「子ども未来療育キャンプ」を開催しました。)

共働き世帯が多い都市部では、重度障害をお持ちのお子さまを育てるご家族の負担軽減(レスパイトケア)が重要な課題となっています。ご家族が安心して息抜きできる時間をつくるため、スタッフやボランティアが一体となって定期的にキャンプを開催している取り組みをお伝えしました。

国によってこんなに違う!作業療法士の制度と法整備

続いて、各国の作業療法士を取り巻くライセンスや法律の違いについて意見を交わしました。

日本:全国共通の国家資格として運用(作業療法士法制定から約60年)。
アメリカ(Perch氏):アメリカには「IDEA(全米障害者教育法)」という障害児の教育権利を守る法律があり、学校でのOT配置が進んでいます。一方で資格は「州単位(State level)」での免許となるため、オンラインリハビリ(テレヘルス)を行う際のハードルや、近年進む州間協定(OT Compact)の動きについて解説していただきました。
サウジアラビア(Mutrik氏):統一された国家ライセンス(Saudi Commission)により、1つの資格で国内どこでも勤務・ケアが可能です。

これからのインクルーシブ教育と「School OT」の可能性

最後に、学校現場での作業療法士の役割について議論しました。

全米トップクラスのCSU・Perch氏からは、アメリカで定着しているMTSS(多層指導集団支援体制)についてお話がありました。 これは「障害の診断がついている子だけを個別で見る」のではなく、「学級全体(集団)」「学習環境」「個別の困りごと」という3つの視点から、未然にクラス全体の過ごしやすさを整えるアプローチです。

日本ではこれまで、特別支援学級や特別支援学校での教育を中心に進められてきましたが、今後は通常学級における「インクルーシブ教育(共に学ぶ教育)」の推進が期待されています。海外の先進的なアプローチを学びながら、日本の学校現場にどう還元していくか、大変刺激的なディスカッションとなりました。

あれ?テーブルの上にお花がありますね。

リニエプラッツ台東での活動を体験

Perch氏とMutrik氏には、日本の療育現場で行われている活動を体験していただきました!

「お花紙折り機」という名前だそうです。読者の皆さんも、もしかしたら使ったことがあるかもしれません。私も当時は名前も分かりませんでしたが、調べてみると物には何でも名前がついているということが分かりますね。

「桜みたいだね」と感想をいただきました。プラッツ台東からは上野公園も近いので、タイミングが合えば満開の桜を一緒に楽しめたかもしれません。

取材日に通所していたお子さまにもお会いし、ささやかなコミュニケーションを取ることもできました。

おわりに

国や制度、言語は違っても、「子どもたちとご家族の笑顔と暮らしを支えたい」という情熱は世界共通です。

コロラド州立大学との素晴らしい国際交流を通じて得た知見を胸に、私たちはこれからも地域に根ざした質の高いケア・支援を提供してまいります!