『NPO法人ぼこでこ』
共同広報推進室
『NPO法人ぼこでこ』
こんにちは、リニエグループ 広報責任者の川口です。
今回、代表理事で理学療法士の小林を中心に活動する、リニエグループの関連NPO法人『NPO法人ぼこでこ』をご紹介したいと思います。
『NPO法人ぼこでこ』の想い



あらゆる挫折(凹)を強み(凸)に変えるお手伝い。多様な個性が交わる『なだらかな社会を創る』
もしかしたら、誰の中にもある「ぼこ(凹)」
人は誰しも、思い通りにいかないことや、大きな壁にぶつかることがあります。
体のこと、心のこと、働き方、家族、将来のこと。
目に見える困難もあれば、誰にも気づかれないような苦しさもあるかもしれません。
それでも私たちは、そんな「ぼこ(凹)」を、
誰かの力になれる「でこ(凸)」に変えていけると信じています。
『たまごみたいに、自由に、しなやかに』
たまごは、目玉焼きにもなるし、オムライスにもなる。
同じ素材でも、環境や相手に応じてかたちを変え、誰かの喜びになる力を持っています。
「NPO法人ぼこでこ」は、人もまた、そんなふうに可能性にあふれた存在だと思っています。
障がいがあっても、病気の経験があっても、自分をあきらめる必要はない。
むしろ、その経験こそが、誰かの勇気や希望になることがある。
「違い」があたりまえで、「変化」が歓迎される。
そんな社会を、みんなでいっしょにつくっていきたいと代表の小林は考えます。
きっかけは、代表 小林の『ぼこ』から
代表の小林も、かつて大きな挫折を経験しました。
19年前、脳卒中で右半身に麻痺と感覚障害が残りながらの生活。
当時は大きな不安や葛藤の中にいましたが、
「この経験を強みに変えたい」という思いが芽生えたそうです。
その思いを原動力に、リハビリに励みながら理学療法士の道へ。
リハビリの場で向き合う一人ひとりの不安や痛み。
それは、かつて小林自身が感じていたものでもありました。
だからこそ、「わかるよ」と心から言える存在でありたい。
ただ機能回復を支えるのではなく、心から前を向くきっかけになりたい。
そんな想いで、小林は患者さんたちと向き合ってきました。
しかし、実際に医療現場で働く中で、理想と現実のギャップにも直面しました。
患者さんの目線に立てていない支援、時間や人手に追われる日々、制度上の制約。
いつしか「寄り添いたい」という自分の想いが、うまく形にできなくなっていく。
そんな現実に、強い葛藤を抱えるようになったのです。
本当に大切にしたいものは何か。支援とは何なのか。
その答えを探す中で、NPO法人「日本脳卒中者友の会」の活動に参加。
その中では、国会で障がい者の権利を訴えたり、制度改善を求める声をあげたりする機会もありました。
けれど、制度が少しずつ整備されていく一方で、「制度だけでは、心の壁は取り除けない」と感じたそうです。
本当に必要なのは、制度や数字の整備だけではなく、
目の前の一人ひとりの人生に、心を寄せることなのだと。
その人の暮らしや想いに、真正面から向き合うこと。
そうした気づきが、「NPO法人ぼこでこ」の原点となっています。
ぼこでこは、こんな『活動』をしています
職業体験祭キャリアランド

障がいがあっても、働きたい・社会とつながりたいと思っている人はたくさんいます。
でも、その最初の一歩を踏み出せずにいる人も多い。
そんな方に向けて、遊び感覚でさまざまな職業を体験できる出張型のテーマパークを企業とともに展開しています。
現在、障がい者雇用の法定雇用率は引き上げられていますが、実際には約半数の企業がその目標を達成できていない状況が続いています。
一方で、障がいのある方々の中には、「もう一度社会で働きたい」という強い意欲を持ちながらも、活動の制約や自己効力感の低下、企業の受け入れ体制の不足などの理由で、なかなか復職に踏み出せない方も少なくありません。
こうした課題を受けて始まったのが、「職業体験キャリアランド」です。
これは、障がい当事者の方がさまざまな職業を“楽しく体験”できる、出張型のテーマパーク。
この体験を通して、参加者は「自分にもできることがある」という自己肯定感を育むことができ、企業側にとっても、実際の交流の中で障がいに対する理解を深める機会になります。
楽しみながら、自然にお互いを知り合う。
この取り組みは、企業と障がい当事者の相互理解を促し、新しい雇用の可能性を広げていくことを目指しています。
療育キャンプ

在宅で暮らす医療的ケア児とそのご家族は、外出や社会とのつながりに多くの制約があり、保護者の負担やきょうだい児のストレスも大きいのが現状です。
私たちは、医療的ケア児だけでなく、ご家族全体の心身のケアが重要だと考えています。
そこで、子どもたちには特別な体験を、保護者には休息の時間を届けることを目的に、療育キャンプを開催しています。
このキャンプでは、家族同士や支援者との横のつながりが生まれ、将来的な自立や社会との関わりに向けた大きな力になります。
医療的ケア児が新たな体験を通じて成長する姿は、家族や支援者にとっての喜びであり、希望でもあります。
また、日々の介護で疲弊している保護者の方々には、非日常空間で心身を癒し、明日への活力を養っていただける時間を提供したいと考えています。
ぴあまっぷ(安心ー挑戦プラットフォーム)
脳卒中で退院した小林は、支援先も仲間も見えず「世界でひとりぼっち」と感じました。
そうした孤立をなくすため、地域の患者会や支援者、サービスを地図上に可視化し、「誰に相談できるか」「同じ悩みを持つ仲間がいる」ことがひと目で分かる仕組み。
それが『ぴあまっぷ』です。
オンラインだけでなく、地図でつながった仲間と直接出会える交流会や復職支援のワークショップも展開。
“安心”から“挑戦”へとつながる文化の土台を築くことが、私たちの願いです。
誰もが『自分のままでいられる社会』を目指して
「完璧じゃなくてもいい」「同じじゃなくてもいい」
社会がそう思えるようになれば、もっと多くの人が、自分の可能性を信じて歩いていけます。
私たちは、『ぼこでこ』を通じて出会ったすべての人とともに、
小さな気づきややさしさを積み重ねながら、未来をつくっていきたいと思っています。
あなたの「ぼこ凹」も、きっと誰かの「でこ凸」になる。
そんな循環が、社会をもっと豊かにしていくと、私たちは信じています。
株式会社リニエL/リニエR
広報責任者 川口
企業情報
NPO法人ぼこでこ
東京都三鷹市牟礼6-13-15(三鷹訪看と同じ住所になります)
電話番号:0422-70-1217
FAX番号:0422-70-1218
代表:小林 純也 (コバヤシ ジュンヤ)
・NPO法人ぼこでこ 代表理事
・脳卒中フェスティバル 代表
・NPO法人 日本脳卒中者友の会
・脳卒中経験者
・認定理学療法士(脳卒中)
設立:2023年8月8日
従業員数:10名
事業内容:
(1)保健、医療又は福祉の増進を図る活動
(2)社会教育の推進を図る活動
(3)子どもの健全育成を図る活動
(4)職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動