日本作業療法学会 学童保育コンサルテーションについて発表
作業療法士
日本作業療法学会 学童保育コンサルテーションについて発表
皆さんこんにちは。
株式会社リニエR 人財育成推進課、作業療法士の荻原萌です。
先日、北海道で開かれた日本作業療法学会にて発表する貴重な経験を得ましたので、その内容などをお話ししたいと思います。
日本作業療法学会での発表内容と背景
今回の発表は『作業療法士による学童保育コンサルテーション―衝動性があり屋外に出て入室困難な事例への介入―』というテーマで行いました。
私は新卒で株式会社リニエR(当時の株式会社東京リハビリテーションサービス)へ入職し、訪問や放課後等デイサービスでのリハビリ業務を担いました。
就職を決めたとき、大学で地域作業療法を教えてくださっていた先生から「訪問はやっていることが見えないんだから、学会発表して周りに見せていかなきゃだめだよ」と言われました。
その言葉を心に刻み、入職してから毎年学会発表をするようにしています(OT歴11年の中、2度の産休育休期間除く)。
今回は、学童コンサルという貴重な経験をさせてもらったので、日本作業療法学会では学童ケースに関する発表をすることにしました。
まだまだ珍しい領域なので、社会的に知っていただくためにも学会発表する必要性があると感じましたし、私自身とても悩みながら携わったケースですので、学会発表することで様々な助言をいただきたいと思いました。
日本作業療法学会発表への想い
当日は多くの方から感想やご質問をいただき、とても充実した時間となりました。
学童コンサルをやってみたいけどはじめられていないという方。
小児領域で働いていて興味をもってくださった方。
働く領域は違うけれど、こんな取り組みがあるのかと驚いた、とても興味深い内容だと言ってくださった方。
さまざまな方とお会いすることができました。
ただ今回、同じように学童コンサルに関わっていますという方にはお会いできなかったので、やはりまだ珍しい領域なのだと実感しました。
私は情報が載せやすいポスター発表が好きで、いつも口述ではなくポスター発表を選びます。
見て下さった方に、少しでも多く情報が伝わるようにと、イラストや説明書きはなるべく盛り込んでおり、そうしたほうが良いと思っていました。
ですが、今回、情報を減らすことで質問の余白を残し、より多くの質問を受けられるようにすることが大切だと気づきました。
文字数が減ることで、見に来てくださった方がサッと読みやすくもなります。
毎年、良かれと思って情報過多になっていたかもしれないと思ったので、次回以降は、すっきりと読みやすく、質問の余白を残したものを作りたいと思いました。
日本作業療法学会発表を通し、これからに活かしたいこと
私は2児の母でまだ子供が小さいので、仕事と家庭の両立もギリギリで(いや、うまくできてません笑)、加えて学術活動となると睡眠時間を削っての戦いになります。
夫からは「学会が趣味みたいになってるよ」とまで言われるようになりました(笑)
学会発表を通して得るものが大きいからこそ、「子どもを理由に諦めるのではなく、私がやりたいことだからやる」という想いを持って、踏ん張ってやってきました。
しかし思い返してみると、私はもう十分会社にバックアップしてもらって学会発表の経験を積むことができました。
ですので、今後は学会発表未経験の方のバックアップに力を注いでいきたいです。
私はリニエRの学会推進室と倫理委員会にも所属しているので、これから学会発表を頑張りたいという方の相談役ができればと思います。
リニエグループには、ご利用者の幸せな生活を支援したいと一生懸命頑張っているスタッフが大勢います。
そんなみなさんが、特定の人だけでなく、色々な方が発表できるように、相談役として今までの自分の経験を活かしていきたいです。
株式会社リニエR 人財育成推進課
作業療法士 荻原 萌