リニエプラッツ山形
保育士
療育紹介 ~ぬいぐるみを助けよう~
リニエプラッツ山形 保育士の槇です。
ビジョントレーニングの一つとして、【ぬいぐるみを助けよう】という遊びをすることがあります。
ロープの先に目印となるものを重りとして取り付け、担当者がしゃがんだ姿勢でロープを回している間に、床に置いてあるぬいぐるみを、ロープに当たらないように助けるという遊びです。
動くものを目で追い、見てタイミングを図って動いて取るという二重課題でもあります。
左右に動くのは上手でも、前後に動くのは苦手というお子さまには奥行きという空間把握にもつながります。
ロープを回すスピード、ぬいぐるみを置く位置によって難易度が変わるので、対象のお子さまに合わせて楽しめる設定で行っています。
ロープにぶつかってしまうと自分の身体の意識に繋がり、どうしたらぶつからないかを考えて取り組んでくれる様子が見られ、バランス感覚、俊敏性を高めることにも繋がります。
年齢が低く、タイミングを図って取るのが難しい場合は、ロープを床から少し高めに回すことで、ほふく前進のように進んで助け出してもらうこともあります。この場合はボディイメージを育てたり、身体を知ることに繋がります。
1回に助けるのは1個のみ、蹴ったり、何かを投げてぬいぐるみの位置を変えるのは無しといった、ルールを設定し行うことで、ルールを守る練習にもなります。
多くのお子さんが、ロープを回すことにも挑戦してくれます。
日常生活では、ほとんどする機会の無い身体の動かし方のため、体にロープが巻き付いてしまったり、苦戦するお子さまが多いです。それでも挑戦してくれるのでとても嬉しい気持ちになります。
上手にできなくても、やったことのない動きをしてみる経験が自分の身体を知ることに繋がると思うので、今後もいろいろな動きを療育に取り入れていきたいと思います。
リニエプラッツ山形 保育士 槇